みかんの真ん中が茶色いのは何が原因?食べれるかの判断と対策

こたつに入ってのんびりみかんの皮をむいたとき、みかんの真ん中が茶色くなっているのを見てびっくりした経験はありませんか。
「えっ、これって食べれるの?」と不安になってしまいますよね。
思わずカビが生えているのではないかと心配になる方も多いかなと思います。
また、中心の芯だけでなく、みかんの「わた」が茶色い場合や、みかんの種が茶色いこともあり、「それぞれ原因が違うのかな?」と気になるところですね。
せっかく買ったみかんなので、できれば美味しく食べきりたいですが、健康を害してしまっては元も子もありません。
この記事では、みかんの内部が変色してしまう原因や、安全に食べるための見分け方などを分かりやすくご紹介します。
これを読めば、迷わず安全なみかんを見分けられるようになりますよ。
- みかんの中心部が変色してしまう病気や環境ストレスのメカニズム
- カビによる危険な変色と生理的な変化による安全な状態の見分け方
- 傷んだみかんを誤って食べてしまった場合の症状と適切な対処手順
- 長持ちさせて中心部の劣化を防ぐための実践的なみかんの保存テクニック
- 1. みかんの真ん中が茶色い原因と食べれるかの判断基準
- 2. みかんの真ん中が茶色くなるのを防ぐ正しい保存方法
みかんの真ん中が茶色い原因と食べれるかの判断基準
ここでは、みかんの中心部が変色してしまう主な原因について見ていきますね。
一言で「茶色い」と言っても、病気による危険なものから、環境の変化による安全なものまで色々あるので、見極めるポイントをしっかり押さえていきましょう。
黒腐病でみかんの真ん中が茶色や黒い場合はカビに注意
外見では分からない「見かけだおし病」
みかんを切ったとき、中心部が真っ黒や濃い茶色になっている場合は、「黒腐病(くろくされびょう)」というカビ(真菌)が原因の可能性が高いです。
この病気は別名「見かけだおし病」とも呼ばれているくらい、外見はすごく綺麗で美味しそうなのに、中身が真っ黒に腐っているという厄介な特徴があります。
見た目に騙されやすいので本当に困ってしまいますね。
カビはどこから侵入するの?
実は、みかんが木になっている間に見えない小さな傷やヘタの部分から、すでに菌が侵入していることが多いんです。
収穫されて時間が経ち、みかん自体の体力が落ちてくると、一気に中心部へ菌糸を伸ばして変色させてしまいます。
特にデコポンのような「へそ」がある品種は、そこから菌が入りやすいので注意が必要ですね。
食べる前にはヘタの周りなどに怪しい兆候がないか、少し気にして見てみてください。
注意:カビ毒のリスク
黒腐病の菌は、加熱しても分解されにくい「カビ毒」を作り出すことがあります。
茶色く変色した部分だけを切り取って食べようとする方もいますが、目に見えない菌糸が果肉全体に広がっていることが多いんです。
もったいないと思っても、健康第一で丸ごと捨てるのが基本ですね。
みかんのわたが茶色いのは生理障害や乾燥が主な要因
「す上がり」による水分の枯渇
真ん中の芯や「わた(アルベド)」と呼ばれる白い筋の部分だけが茶色いシミのようになっている場合、それは病気ではなく「す上がり」や「浮皮(うきかわ)」といった生理障害が原因かも知れません。
す上がりは、収穫が遅れたり、寒さに当たりすぎたりして果肉の水分が抜けてスカスカになる現象です。
この水分が抜ける過程で細胞が酸化して茶色くなるんですね。
大根などの野菜でも中がスカスカになることがありますが、みかんでも同じことが起きるというわけです。
(出典:ミカンの実が昨秋になりました。しばらくそのままにしていて収穫したら中身がスカスカでした。原因を教えてください。|タキイネット通販)
「浮皮」による内部の酸化
また、皮と実の間に不自然な隙間ができる「浮皮」でも、中の湿度が不安定になってわたが酸化しやすくなります。
これらはカビの臭いがなくパサパサしているだけなら食べられます。
ただ、風味が落ちていて苦味があったり、ジューシーさがなくて美味しくないことが多いかなと思います。
みかんの種が茶色い原因と果実の傷みを見極める方法
種自体の自然な寿命や未熟さ
充実した元気なみかんの種は白っぽい色をしていますが、果実の中で寿命を迎えたり未熟だったりすると種が茶色くなることがあります。
これは自然な生理現象なので、種だけが茶色い場合は果肉を食べても全く問題ありません。
「なんだか種の色が濃いな」くらいに思っていただければ大丈夫です。
周りの果肉の状態が最重要サイン
ただし、種の周りの果肉や中心の軸まで茶色くドロドロしている場合は要注意です。
先ほど紹介した黒腐病の菌は、種に近い中心部から侵食を始めることが多いんです。
そのため、種の周りが不自然に変色しているときは、みかん全体の硬さやカビ臭さがないかしっかりと確認してくださいね。
真ん中が茶色いみかんを食べてしまった時の症状と対処
現れやすい食中毒症状と潜伏期間
もし、黒腐病などでカビが生えたみかんを気づかずに食べてしまったらどうなるのでしょうか。
食べてしまった量や菌の種類、その人の体調にもよりますが、下痢や腹痛、吐き気、嘔吐、発熱などの食中毒症状が出ることがあります。
早ければ食後30分から、遅くとも48時間程度で症状が現れることが多いようです。
自宅での正しい対処法
対処法としては、下痢や嘔吐による脱水を防ぐためにスポーツドリンクなどでしっかり水分補給をすることが何より大切です。
無理に市販の下痢止めを飲んでしまうと、体内の毒素を外に出せなくなってしまい症状が長引くことがあるので控えた方が良いですね。
安静にしてこまめに水分をとるようにしてください。
※健康に関する免責事項
ここで紹介している症状や対処法はあくまで一般的な目安です。
特に小さなお子様やお年寄り、妊婦さんなどは免疫力が低く重症化しやすいので、異変を感じたら最終的な判断は自己流で済ませず、必ず専門の医療機関や医師にご相談くださいね。
真ん中が茶色の変色をしてもみかんが食べれるかの判断
色々な原因を解説してきましたが、最終的にそのみかんが食べられるかどうかは、以下の「3つの原則」でチェックすると分かりやすいかなと思います。
判断に迷ったときは、この表を参考にしてみてください。
| チェック項目 | 安全な可能性が高い(生理障害など) | 危険な可能性が高い(腐敗・カビ) |
|---|---|---|
| 触った感触 | カサカサ、パサパサしていて軽い | 不自然に柔らかい、ブニブニ、水っぽくて皮が破れやすい |
| 臭い | 特に嫌な臭いはしない(または少し古い匂い) | ツンとする酸っぱい異臭、むせ返るようなカビ臭い |
| 変色の広がり | 表面や一部だけのシミ、芯だけが茶色い | 中心の軸に沿ってドロドロと組織的に広がっている |
触ってブニブニしていたり、少しでもカビの嫌な臭いがしたら絶対に食べないでください。
「ちょっとだけなら…」と傷んだものを食べるのは非常に危険です。
もったいなくても思い切って処分して、安全に美味しいみかんを楽しんでくださいね。
みかんの真ん中が茶色くなるのを防ぐ正しい保存方法
せっかく買った美味しいみかんなら、最後の一個まで美味しく食べきりたいですよね。
ここからは、ご家庭で簡単にできる、みかんを長持ちさせて内部の変色を防ぐための上手な保存のコツをご紹介します。
ちょっとした工夫で寿命がグッと延びますよ。
軸腐病やエチレンガスによるみかんの茶色い腐敗の対策
エチレンガスが引き効こす連鎖的な腐敗
箱買いしたみかんの中に、一つでも真ん中やヘタ周りが茶色く腐ったみかん(軸腐病など)があったら、すぐに見つけて取り除くことが最優先です。
実は、腐ったみかんからは「エチレンガス」という植物ホルモンの一種が大量に出ています。
このガスは、周りの元気なみかんの熟成を異常に早め、あっという間に傷ませてしまう厄介な性質を持っています。
見つけたらすぐに対処を
さらに悪いことに、カビの胞子も飛んでいるので、一気に箱全体のみかんがダメになってしまうんですね。
見た目が綺麗でも、すぐ隣にあったみかんには胞子がついている可能性が高いです。
周りのみかんは濡れタオルで優しく拭いてから、早めに食べるのがおすすめですね。
みかんのヘタを下に並べて中心部の茶色い劣化を抑える
なぜヘタを下にするのが良いの?
みかんを箱やカゴで保存するときは、適当にゴロゴロ入れるのではなく、「ヘタ(果梗部)を下に向けて並べる」のが一番のポイントです。
みかんのヘタ側は組織がしっかりしていて硬いため、果実自体の重さに耐えやすいというメリットがあります。
乾燥から守り「す上がり」を防ぐ
さらに、果実の水分はヘタの切り口部分から一番蒸発しやすいという性質があります。
ヘタを下に押し付けて塞ぐような形にすることで、水分の蒸発を物理的に抑えられます。
結果として、中心部が乾燥して茶色く「す上がり」になるのを防いでくれるんです。
少し手間ですが、買ってきたら向きを揃える癖をつけると良いですよ。
(出典:みかんを長持ちさせる保存方法!季節や保管場所別に詳しく解説|くらひろ(TEPCO))
新聞紙で湿度調節!カビを防ぐミルフィーユ保存法
新聞紙の優れた調湿効果
みかんにとって理想的な湿度は85%前後と言われています。
これより低いと乾燥してパサパサになり、高すぎるとカビが生えてしまいます。
そこで大活躍するのが、どこの家庭にもある「新聞紙」です。
新聞紙は湿気を吸ったり吐いたりしてくれる天然の調湿材なんですよ。
ミルフィーユ保存法の手順
- 箱の底にクシャクシャにした新聞紙を敷く(クッション&吸湿効果で底の傷みを防ぎます)
- ヘタを下にして、みかん同士がギュッと重ならないように隙間を空けて一段並べる
- その上に平らな新聞紙をかぶせ、さらにみかんを並べる(重みで潰れないよう2〜3段まで)
こうして「新聞紙→みかん→新聞紙」とミルフィーユ状にすることで新聞紙が湿度を自動で調節してくれ、カビや内部の傷みをグッと減らすことができます。
冷暗所で保存!みかんのす上がりや茶色い変色を防ぐ
温度と呼吸の関係性
みかんの保存には温度管理もすごく大切です。
みかんの保存に最適な温度は5〜8℃と言われています。
暖かい部屋(特に15℃を超える暖房の効いた部屋)に置いておくと、みかんの呼吸が激しくなって糖分がどんどん消費されてしまいます。
温度が高いと果実の呼吸量が増えるため、品質劣化が進みやすくなり、さらにカビが増殖しやすい環境にもなってしまいます。
(出典:農林水産省『青果物の輸出における腐敗・品質劣化防止の手引き』)
味がぼやけるだけでなく内部の老化(茶色い変色)が一気に進む原因ですね。
冷蔵庫への入れっぱなしにも注意
「それなら冷蔵庫に入れればいいのね!」と思うかもしれませんが、冷蔵庫の奥のような0℃に近い場所だと、今度は寒すぎて「低温障害」を起こしてしまい、中が茶色く死滅してしまうこともあるんです。
直射日光が当たらない、風通しの良い廊下や玄関などの「冷暗所」に置くのが一番美味しく長持ちさせる秘訣かなと思います。
浮皮のみかんが茶色くなる前に美味しく食べきる注意点
早生みかんに多い浮皮の特徴
11月〜12月頃に出回る早生(わせ)みかんは、皮が薄くてジューシーで美味しい反面、皮と実の間にパカパカと隙間ができる「浮皮」になりやすい特徴があります。
浮皮は水分が抜けてしまっている証拠でもあります。
フカフカしたみかんの優先消費ルール
浮皮になったみかんは皮の老化が進んでいて、ちょっとした衝撃で傷がつきやすく、内部の「わた」の部分も茶色く変色しやすい状態です。
箱の中からみかんを取り出すとき、触ってみて皮がフカフカと浮いているみかんを見つけたら、それは悪くなる直前のサインです。
長期間保存しようとせずに、そういったみかんから一番最初に食べてしまうのが賢い方法かなと思います。
まとめ:みかんの真ん中が茶色い時の対処法と選び方
みかんの真ん中が茶色い場合、それが乾燥や生理的なものによる「す上がり」なら味が落ちていても食べることはできますが、ドロドロしていたりカビの臭いがする「黒腐病」などの場合は、食中毒のリスクがあるので絶対に食べずに処分してくださいね。
購入した後は、ヘタを下にして新聞紙を挟む「ミルフィーユ保存」を風通しの良い冷暗所で行うことで、みかんの寿命を大きく伸ばすことができます。
ぜひ、今回の正しい見極め方と保存方法を取り入れて、冬の美味しいみかんを安全に最後まで楽しんでくださいね。
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